大会に参加される方も、そうでない方もぜひ一度お考え頂ければと思います。

7月4日のツール・ド・フランスでこんな出来事が起きています。

http://cyclist.sanspo.com/344368

ツール・ド・フランスという過酷でハイレベルな世界で、所謂「命を削って」走る選手にとって、どんな事があっても勝利は大切なことなのでしょう。
結果、その勝利への執念が色々な出来事を引き起こすのだろうなと思います。
ツール・ド・フランスとはそういう世界なのだと改めて実感しています。

さて、今回のお話は「そういった危険な妨害行為やそう見られる行為をしてはいけないよ」というお話ではありません。
そもそも、市民レースレベルでそんなのを見たことは殆どなく、由利本荘の大会参加者に至ってはフェアプレー精神にあふれる皆様しか集まらないので、心配はしていません。

問題は「落車」です。

日本全国で開催されるロードレース大会は大半がヒルクライムで、由利本荘のような平坦のロードレース大会は超少数派です。
なので、この大会では毎年落車で怪我をされる方がいらっしゃいます。
主催者としても、限られた条件の中で、毎年「落車対策」を必死に考えて遂行していますが、なかなか改善できずにおります。
その点は、大いに反省しております。

しかしながら、ヒルクライム全盛の中で、どうしても選手の皆さんの集団走行スキルが足りていない事実も実感しています。
昨年度まで、この規模の大会でビデオカメラ9台、車載カメラ4台、ドローン2機、そして協力して頂ける選手のカメラ数台を使ってまで映像を残しているのは、皆様に思い出ビデオをお渡しする為だけではありません。

落車の殆どについては映像から「なぜ起きたのか」を特定しています。

率直に申し上げると「脚力などのフィジカル」に対して「集団走行に関する経験」が足りていないのが全ての原因だと感じています。

判断力、先読み、位置取り、目線の位置、走行ライン、周囲への目配りと気配り。

この全てが、単独走行の走り方のままなのです。
これを理解しない限り、日本全国どのレースでも落車は絶対に減りません。

昨年は、埼玉のレースで、不運にも落車でお亡くなりになられた方もいらっしゃいます。
ベテランの選手でさえ、そしてグランツールレベルでさえ「落車」は起きるのです。
では、皆さんはどうでしょう?ベテランの方もいれば、超初心者の方もいらっしゃいます。

ぜひとも皆さんには、落車の「当事者」として怪我をしないように、落車の「被害者」にならないように。
そして何よりも「加害者」ならない様に、今一度「落車事故」についてお考えいただき、安全に楽しくレースにご参加頂ければと思います。

私達の願いは、皆様がきちんとゴールし、ご自宅まで無事にお帰り頂く事です。
皆様には、我々のこの願いを叶えて頂ければ幸いです。

後日、25年間集団の中でくすぶり続けているワタクシが考える「集団での処世術」をアップしたいと思います。
年寄りの戯言ではございますが、参考になればと思います。